私は社会人になって以来ずっと
メーカーを歩んできました。
「自分がつくったモノを世界中の人の
生活の一部として残していきたい」
そんな夢を抱いたのが始まりです。
当時食品メーカーで働いていたときのことです。
自分の製品の製造立ち合いに行ったとき
私はショックを受けました。
製造ロスと呼ばれる初期不良品や
品質基準に満たない製品が
大量に捨てられていくのを目の当たりにしたのです。
全部肯定したい
実際の製造現場では、
例え同じ日、同じ時間に製造されたモノでも
品質基準としてお客様に出せない製品だけではなく
そもそも棄てられることが織り込み済の
残渣や端材が発生します。
私はその存在を昔の自分と照らし合わせていました。
幼少の頃、海外で過ごした私。
日本に帰国子女として戻ってきた私。
同じ瞬間を同じ人間として過ごしているのに
その空間で同じ扱いを受けられなかった
自分を投影していました。
求められる存在になるため
本来なら捨てられてしまう残渣や端材
それらにも価値があり、もっと皆に認められる
存在になれると信じています。
そう信じた先にMEGURUベーグルがありました。
道は険しく複雑でした。
まず、愛されるものにするには生活の中で求められる理由と紐づ得る必要がありました。
何か生活の中にヒントが出て来ないか?
闇雲でもとにかく行動してみる日々が続きました。
きっかけは妻の妊娠
妻はお医者さんから「たんぱく質不足」を指摘され、
つわりも酷い中で豆腐や納豆ばかり
食べる日々が続いていました。
これが自分で商品開発の始めたきっかけでした。
同じものばかり食べても栄養も偏ってしまう。
食べることが好きだった彼女が
たんぱく質をちゃんと摂りながら
日常で食べる楽しみを取り戻すために
辿り着いたのがMEGURUベーグルでした。
今のレシピに至る経緯
日常的に楽しんでほしいと思ったので、
アイテムは主食にすると決めました。
たんぱく質がしっかり摂れるという
機能も欲しかったので主食単体でも
アレンジの効きやすいパンを選択しました。
さらに健康もケアしつつ、
たんぱく質も摂りやすい製法のパンとして
ベーグルが適していることを発見しました。
さらに機能と美味しさ
この両方を成立させるキーとして
「除けもの」を活用して、
商品になくてはならない存在にしようと考えました。
栄養価もあって、
たんぱく質も摂れる
除けものにされている食材
試作を進める中で美味しさも食感にも
マッチしたのが「おから」でした。
そうして出来上がってきたレシピと試作品
作り置きしていた試作品をいつの間にか
家族が食べていて
「次、いつ作るの?」
と言われたことでレシピに
自信を持つことができました。
「除けものを、愛されものに」
“体にいいから”ではなく
“おいしいから”手に取りたくなること。
棄てられるものが
”かわいそうだから”ではなく
”これがいいから”で選ばれること。
そんな存在でありたいと思っています。
自然と全てが溶け込んで、巡ること。
MEGURUベーグルは、
日常の中で、やさしい循環をつくり続けていきます。
